学割概論

 皆さんは交通機関で学割を使ったことがありますか?新入生の多くは大学でまだ学割を使ったことがないと思います。2年生以上だと帰省や旅行で、特に3・4年生だとインターンや就活で多くの学生が学割を使用します。

 今回はそんな学割について概要・入手方法・使用方法を簡単にご説明します。

 

①学割とは

 そもそも学割とはなんでしょうか?世の中には携帯電話の料金や何らかのサービスなど様々な学割が存在しますが、交通機関において学割は”学生割引”のことを指し、正規の運賃から2割引にすることをいいます。そしてその割引普通乗車券(以下、学割乗車券)を購入するために必要なのが正式には「学校学生生徒旅客運賃割引証」、略して”学割証”です。学割証には発行から3ヶ月という有効期間があります。

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*学割を使用したきっぷの例。本来の運賃は1940円であるが学割により2割引で1550円。

 

 どのようなときに学割になるかというと、片道の営業キロが100kmを超える区間のきっぷを購入する場合です。営業キロとは要するに、最初に乗る駅から最後に降りる駅までの路線の合計の長さです。

 例えば〔高崎→東京〕では営業キロが105.0kmとなっています。なので先ほど画像で示したきっぷのようになります。

 

 また、学割はJRだけに使えるかというとそうではありません。東武近鉄といった一部の私鉄や高速バス・フェリーにおいても制度があります。

 東武ですと伊勢崎・新桐生〜北千住・浅草は営業キロが100kmを超えているので学割乗車券を購入することができます。

 

 

②学割証の発行方法

 学割証は大学構内の西北端にある事務棟のドアを入ってすぐ、細いスペースにある2台のコンピュータから発行します。

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 コンピュータの画面にはスタート画面としてIDの入力画面が表示されているので、IDを入力するかカードリーダーに学生証をかざすと、パスワードの入力画面が表示されます。

 IDとパスワードは学内PCやポータルサイトのログイン時に使用するものと同一です。

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 次の画面で何を発行するかの選択画面が表示されますが、ここは学割証一択です。

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 その次の画面では学割証の使用目的、及び枚数を選択しますが、どれを選んでも変わりはありません。高校では発行基準が厳しいこともあり、この項目に該当する場合にしか使えないと思いがちですが、実際には暗黙の了解として私的な理由での使用も認められているに等しいです。

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 あとは右下の「次へ」をクリックし、最後に「印刷」をクリックすればコンピュータの上のプリンターから発行されます。

 

 

③学割証の使い方 

 まずは学割証に必要事項を記入します。まずは乗車区間ですが乗る駅から降りる駅と、複数の経路がある場合は利用する経路(基本的には路線名)も記入します。

 次に乗車券の種類ですが、ほとんどが”片道”か”往復”です。よくある勘違いですが往復乗車券では学割証が2枚要るわけではなく、この項目で”往復”を丸で囲むことで学割証1枚で発行できます。

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*〔高崎→成田空港〕の片道乗車券を購入する場合の記入例

 

 そして必要事項を記入した学割証と学生証を持ち、駅の窓口に向かいます。自動券売機では原則として発券することができません。

 大学周辺だと高崎駅高崎問屋町駅北高崎駅群馬八幡駅の各駅に窓口がありますが、特に高崎駅の窓口は一日中混雑しているので、なるべくきっぷを使用する日の前日には発券しておく方がよいでしょう。窓口に並んでいたら乗る予定の列車が発車してしまっては元も子もありません。

 自分の順番が来たら窓口の係の人に学割証を提出し、”きっぷを使い始める日”を伝えます。伝えないと当日もしくは当日からのきっぷになってしまいます。目的地及び経路によっては新幹線・特急の利用の有無、自由席か指定席かも聞かれますので答えましょう。

 

 ちなみに学割が効く高速バスやフェリーの場合もほぼ同様です。

 

 あとは普通のきっぷと同じように使用できます。ただし車内で学生証の提示を求められる場合があるので必ず学生証を携帯しましょう。もし提示できない場合は不正乗車となります。

 

 

 以上が学割についての簡単な説明となります。ぜひ学割をどんどん利用して運賃を節約しましょう!